コンセプト・ジャンル選定で新しい領域のマッチングビジネスをみつけだす方法

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初めに

マッチングサイトの魅力に気付いたとしても、どんな業種や業態、サービスや商品を選べばよいかわからない。その業種や業態、サービスや商品で収益化できるか不安。そんな方向けにこの記事では、カテゴリーやジャンルの掘り起こし方について、さまざまな角度から検証していく方法をお伝えします。同時にあなたのアイデアが実現可能かまで判断できるようになります

マッチングサイトの運営を始めるには、まず、大きな市場・ニッチなカテゴリーを選び、独自ジャンルを使って、人の悩みや欲求を解決するコンテンツ記事を書いて、集客するという流れがあります

大きな市場・ニッチなカテゴリー選びとは、魚釣り置き換えると、大きな海の中から魚が集まる場所を見つけて、特定の魚を狙って魚釣りするのと同じイメージです。何を釣るか、どこで釣るか、仕掛けや餌など、これから調査しながら決めていきます

あなたのアイデアや知識や経験を活かすことができる、独自ジャンルという仕掛けを作り、人の悩みや欲求を解決するコンテンツ記事という「餌」をまかなければなりません

この記事を読んで、マッチングビジネスという航海を始めましょう!

大きな市場・ニッチなカテゴリー選びについて解説

第1章,大きな市場・ニッチなカテゴリー・独自ジャンルを掘り起こす

それでは、どのような場所でどんな仕掛けと餌を使って魚釣りをするのか、その方法を見ていきましょう

1-1大きな市場・ニッチなカテゴリーの明確化

大きな市場とは、その名の通り市場規模をさし、マーケットの大きさを意味しています。特定の業種や業態の年間売り上げや、年間販売数などの指標で決まり、「需要規模」とも言い換えることができます。市場規模が分かれば、これから始めるマッチングビジネスの需要を見定めることができます

例えば、市場規模だけで考えると、乗用車とトラックの場合、乗用車の方が市場規模は大きいことは説明しなくても分かります

市場規模というのは、需要と価格に左右されるものです。見方を変えると、カテゴリーを細分化すれば市場規模も小さくなり、ターゲットが特定の地域か、全国か世界かでも規模は大きく変わるという特性があります

この市場規模の特性を理解し、これから始めるあなたのマッチングビジネスに置き換えて、カテゴリー選定しなければなりません。市場規模が大きければ、売上規模も高く見込めますが、反面競合がひしめき合っています。逆に市場規模が小さければ、競合は少ないですがお客様も少ないという具合です

SITEMILLIONAIREが勧める優位な戦略での戦い方は、市場規模が大きいことが第一条件です

市場が小さいと言うことは、数匹しかいない池で釣り糸を垂らすことと変わりありません。しかし、市場規模が大きい場所で、同じやり方で戦っても日の出を見る事はありません。既に競合がひしめき合っている場合、豊富な資金を準備するか、新しい仕組や技術がなければシェアを奪うことは難しいでしょう

大手と競合せず、広告に頼らないマッチングビジネスでは、大きな市場の中に眠るニッチなカテゴリーを見いだす必要があります。市場規模が小さいうえに、これからカテゴリーを狭めていけば、そこにビジネスチャンスはなくなりますが、大きな市場からカテゴリーを狭めていけば、ニッチなカテゴリーを見つける可能性が大きくなります

飲食で例えると、中食や外食、洋食や和食、焼き肉や寿司というようにカテゴリーを分けることができます。カテゴリーを細分化しすぎたり、単価が低すぎたり、ニッチ過ぎるカテゴリーを選んだりすると、市場規模も小さくなります。ここで重要なポイントは、「市場規模」は売上や販売数ベースなのに対して、「ニッチ」は競合数ベースと言えば、イメージできます

この市場規模と競合数の狭間で、マッチングビジネスの売上目標が実現可能か判断しなければなりません

大きな市場の中に眠るニッチなカテゴリーを見いだす方法について解説

1-2アイデアや知識や経験を活かした独自ジャンル

独自ジャンルを掘り起こすというのは、魚釣りで言うと仕掛けを作ることに似ています。みんなと同じ仕掛けで同じ魚を釣るのではなく、独自の仕掛けで特定の魚を釣るのです。目的は、独自性のあるマッチングサイトを生み出し差別化を図ることで、選ばれ何度も来訪してもらえるサイトを作るためです

私たちはそのようなサイトを「特化系マッチングサイト」と呼んでいます。テーマが広域な汎用型サイトではなく、「力を集中できる専門型サイト」のことです。そのために、大きな市場の中に眠るニッチなカテゴリーで、あなたのアイデアや知識や経験を活かすことができる独自ジャンルを掘り起こさなければなりません

独自ジャンル概念について解説

独自ジャンルとは、あなたのアイデアや知識や経験を活かすことができるジャンルのことで「必要とされることであり独自性があるもの」と定義しています。大きな市場の中に眠るニッチなカテゴリーで、あなたのアイデアや知識や経験を活かすことができる独自ジャンルを探す。もしくは作ると言うことです

独自ジャンルの見つけ方作り方のポイント

  • 特定のジャンルに特化する
  • 提供の仕方、販売の仕方を特化する
  • ジャンルにコンセプトやテーマを組み込む
  • 今あるビジネスに捻りを入れて新しい価値を作り出す

例えば

幼稚園や保育園のマッチングサイトではなく、ベビーシッターのマッチングサイト
整備工場マッチングサイトではなく、車検代行マッチングサイト
ピザ店マッチングサイトではなく、窯焼きで作るピザ店マッチングサイト
賃貸物件マッチングサイトではなく、角部屋物件マッチンングサイト

1-3コンセプトやテーマを組み込んだ独自ジャンル

キャンピングカーマッチングサイトより、5万キロ以下のキャンピングカーマッチングサイトとか、300万以下のキャンピングカーマッチングサイトとする方が目を引きます

整体師/柔道整復師/整骨院を全て網羅するより、整骨院に絞る方が際立ちますが、さらに腰痛に特化する方が腰痛の方からは選ばれやすいサイトになるはずです

独自化と市場ニーズの狭間

このように、ニッチなカテゴリーを見つけては、提供方法や販売方法を特化したり、捻りを入れたり、コンセプトやテーマ付けすることで、他者との違いを見いだし、独自ジャンル化してゆきますが、他社と差別化するためだけに尖らせ過ぎてはいけません。市場から求められるジャンルである事が大切で、サイトオーナーであるあなたが良いあんばいを見極め決定しなければなりません

ターゲットを知る

あなたのアイデアで独自ジャンルを発掘する事こそ、シェアを独占できる唯一の方法です。ジャンルを独自化することで、ターゲットが見えてきます。魚に合わせて仕掛けをつくらなければ、目的の魚を釣り上げることはできません。では、実際にどうやって独自ジャンルを発掘するのか、その方法について解説していきます

1-4大きな市場の中から独自ジャンル発掘する

まずは考え方をシンプルにしてみましょう。市場規模、ターゲットニーズ、競合数の中から独自ジャンルを掘り起こすイメージです。魚釣りで言えば、「どんな場所でどんな魚をどんな相手と取り合うのか」です

大きな市場の中から独自ジャンル発掘する方法を解説

大手がお金にモノを言わせて参入してくるような、市場が大きすぎるカテゴリーを選んではいけません。逆に衰退しているような市場も将来性はありません。競合がひしめき合っているような場所で戦うのはお金も時間も疲弊してしまいます

①興味や関心があることから独自ジャンルを発掘する

第一に考える事は、自分がいま持っているもの、活かすことができる事、楽しみや遣り甲斐があるもの中から始めることができないか検討してみましょう

  • 提供できる商品やサービスはないか?
  • 趣味、興味、こだわり、好きなことはないか?
  • 相談を受けた事、苦労したことはないか?
  • 情報が集まりやすい、専門の知り合いが多い分野はないか?
  • これまでの知識や経験を活かせないか?
  • 過去に調べつくしたことや勉強したことはないか?
  • これから調べてみたい事や勉強したい事はないか?

今話題のニュースなどもチェックしてみましょう

このように、好きな事、得意な事、学んだこと、楽しめること、遣り甲斐があること、極めたいことや情熱を注げることなどをできるだけたくさん書き出してみましょう

例えば、ゴルフが好き、子育てについて相談を受けた、特許の取り方について調べつくした、コーヒーの入れ方にこだわりがある、逆流性食道炎になった、キャンプが好き、腰痛になった、飲食店の経験など、なんでも結構です

専門的な知識や経験や技術がなくても問題ありません。今はアイデアを発掘することに集中してください。現時点で専門家と言えなくても、これから専門性を高めていくことさえできれば良いわけです。もちろん、専門的技術を習得する必要もありません

もし、知識や経験を技術として持ち合わせているのであれば、あなたが提供するサービスとしてマッチングサイトを運営すればよいでしょう。競合を抑えて優先的に集客できることでしょう

このように考えるとさまざまなジャンルに目を向ける事が出きます。ジャンルを選ぶこの課程がとても大切で、選んだジャンルによって今後の運営を左右します

「全く知識や経験がないジャンルでも参入可能です」と言いましたが、ジャンルを決める際に重要なポイントがあります。それは、そのジャンルにあなたが興味や関心があるかどうかです。人は興味や関心がないことに、専門性を高めていくことはできません。これから、専門家として羽ばたくのに興味も関心もないジャンルでは、説得力も信頼も勝ち取ることもできません

これからマッチングサイトを運営するにあたり、多くのことを調査していきますが、その過程で専門家としての知識を習熟していきます。あなたが選んだジャンルで専門性を高めていけば、自ずとそのジャンルに独自性が芽生えていきます。必要なのは、知識や経験ではなく、そのジャンルの専門性を高めていくことに、楽しみや遣り甲斐を抱くことができるかどうかです

専門家になる必要性について、詳しく知りたい方は、「専門家になる必要性!選ばれるマッチングサイトの作り方」をご覧ください

②人が抱える悩みや欲求(不満/不安/不足)から独自ジャンルを発掘する

ジャンルを探す方法として、ざっくり2つあります。一つ目は、目ぼしを付けてネットサーフインする。あなたが考えるテーマやコンセプト、カテゴリーに関する情報から探していく方法です。興味がある分野や得意分野のキーワードを使ったり、市場調査チャネルを利用したり、マッチングサイトの事例から検索するのも良いかもしれません。検索しながら、あなたのアイデアや知識や経験を活かすことができるものはないか調査します。二つ目は、常にアンテナを張って行動することです。いずれの方法も、自分の興味や関心がどこあるのか、過去未来をさかのぼり自己分析しておくことが望ましいです

市場調査チャネル

  • ヤフー知恵袋やGoo教えてで、利用者の生の声を確認する
  • 大手マッチングサイトやブログランキングサイトを検索する
  • ASP登録企業を検索する
  • 業種から検索する
  • タウンページを検索する
  • カテゴリー別にテーマを決めて検索する
  • ニュースや経済雑誌を見る
  • 海外のマッチングサイトを見て、はやりそうなものを先取りする

③新しいニーズが生まれるタイミング

ニーズは日常生活の中からもたくさん掘り起こすことができるので、あらゆることにアンテナを張っておくことが大切です

  • 制度変換や法改正が行われた時
  • 潜在的問題や問題が顕在化した時
  • 節目やターニングポイントを迎えている何か
  • 新しいビジネスが生まれたとき
  • ビジネスモデルが転換される時
  • 新しく何かを自分が始めたいと思った時

あなたが選ぶジャンルが、好きな事、興味や関心があること、楽しみや遣り甲斐を見いだせることで、専門性を高めたいと思えることが大切です

あなたが専門家になる覚悟ができるジャンルであることが絶対条件

たくさん抜き出したら次はマッチングビジネスに落とし込んでいきましょう

市場やターゲットやキーワード調査で役に立つチャネルリストを、会員限定で公開しています。ログイン後ダウンロードしてご覧ください

第2章,実践!マッチングビジネスへ落とし込み独自ジャンルを開拓する

実際に抜き出した項目をマッチングビジネスへ落とし込んでいきます。具体的に「誰かと誰か、誰かと何かを結んだらどうだろう?」と、マッチングビジネスに落とし込んでいきます。1章で解説してきたとおり、「大きな市場・ニッチなカテゴリーと独自ジャンル」がマッチングビジネスとして成立するか、実際に落とし込んでみて実現可能か検証します

2-1文章にしてマッチング化してみる

いくつかジャンルを掘り起こし、マッチングビジネスに落とし込んでみました

  1. ゴルフが好き→ゴルフ店を探している人とゴルフ店のマッチング
  2. 子育てについて相談を受けることが多い→保育園を探している人と保育園のマッチング
  3. 特許の取り方について調べつくした→特許を出願したい人と特許事務所のマッチング
  4. コーヒーの入れ方にこだわりがある→カフェを探している人とカフェ店のマッチング
  5. 逆流性食道炎になった→クリニックを探している人とクリニックのマッチング
  6. アウトドアが好き→アウトドア用品店を探している人とアウトドア用品店のマッチング
  7. 腰痛になった→腰痛で困っている人と整骨院のマッチング
  8. ペットショップの経験→犬を探している人とブリーダーのマッチング
  9. 飲食店の経験→焼き肉屋を探している人と焼き肉店のマッチング
  10. サイト制作運営→サイト制作会社を探している人とサイト制作会社のマッチング

どれもこれも既にウェブ上にあるようなマッチングサイトで、競合も多いと想像できるものばかりです。このままマッチングサイトとして運営すれば、ただパイを奪い合うだけの疲弊サイトになりかねません。逆に、選んだジャンルの市場が小さければ、優良なコンテンツ記事をいくら書いても、広告に多額の資金を投じても陽の目を見る事はないでしょう

次のフェーズで変化を与えていきます

2-2捻りを入れて尖らせて強味を引出し差別化する

ビジネスを成功へ導く方法は、今あるビジネスに捻りを入れて新しい価値を作り出すことです。例えば、補う、ずらす、絞る、特化する、掘り下げる、強弱をつける、置き換える、逆にする、組み合わせを変える、まねる、合わせる、切り口や視点を変える、たす+ひく-かける×など他視点考察してみてください

上記ポイントを抑えながら、先ほどマッチング化した10個を、一つ一つ競合調査していきます。競合の弱い部分を補ったり、良いとこ取りでアピールしたりと勝機を見いだしていきます。調査することで、シェアを奪うような抜け目はないか、利用者を振り向かせるアイデアはないか、アンテナを張って調査すると、意外でニッチなアイデアが沸いてくるものです

それでは一緒に、先ほど書き出した項目に捻りを入れて仕掛けを作っていきましょう

①ゴルフが好きな人とゴルフ店のマッチング
→ゴルフが好きな人とゴルフのキャリーバッグ専門店のマッチング
②保育園を探している人と保育園のマッチング
→ベビーシッターを探している人と24時間対応!日本人女性ベビーシッターのマッチング
③特許を出願したい人と特許事務所のマッチング
→特許を出願したい人と手付金不要!成功報酬のみの特許事務所のマッチング
④カフェを探している人とカフェ店のマッチング
→珈琲が好きな人とコロンビア産の珈琲を取り扱う店のマッチング
⑤クリニック探している人とクリニックのマッチング
→逆流性食道炎で悩んでいる人と逆流性食道炎に精通したクリニックのマッチング
⑥アウトドアショップを探している人とアウトドア店のマッチング
→サバイバル術の専門家になってサバイバル用品マッチング
⑦腰痛で困っている人と整骨院のマッチング
→反り腰で困っている人と整骨院のマッチング
⑧犬を探している人とブリーダーのマッチング
→ジャックラッセルを探している人とジャックラッセルブリーダーのマッチング
⑨焼き肉屋を探している人と焼き肉店のマッチング
→飲食店の経営に悩んでいる人と飲食コンサルタントのマッチング
⑩サイト制作運営→サイト制作会社を探している人とサイト制作会社のマッチング
→ウェブサイトを運営したい人とウェブサイトを売却したい人のマッチング

ここまでかなり無理して、捻りを入れて特化してきましたが、実現可能なレベルまで落とし込まなければ実際に始めてはいけません。ここでは、捻りを入れて特化する方法を磨いているだけに過ぎません

既にお気づきの方も多いと思いますが、こうすることで競合は少なくなりますが、市場も小さくなったことを肌で感じるはずです。捻りを入れて市場が小さくなれば、打つ手はありません。再度捻り戻してみるべきです。捻りを入れるのか、捻り戻すのか再度検証してみましょう

2-3捻り入れ・捻り戻しで実現可能か検証する

それでは一緒に、捻り入れ・捻り戻ししてみましょう。ここでは、正解も不正解もありません。捻り入れ・捻り戻しの練習です

①ゴルフが好きな人とゴルフのキャリーバッグ専門店のマッチング
→もっと捻りを入れるのであれば、手作りかオーダーメイドキャリーバッグ専門店)
②ベビーシッターを探している人と24時間対応!日本人女性ベビーシッターのマッチング
→24時間と女性に絞り込むのは、少し難易度が高いことから、いずれか片方に特化する
③特許を出願したい人と手付金不要!成功報酬のみの特許事務所のマッチング
→特許を出願したい人と特許事務所のマッチングでも代わり映えは十分あると感じます
④珈琲が好きな人とコロンビア産の珈琲を取り扱う店のマッチング
→産地を特化するのであれば、需要が高い産地を探してみるのも良いかもしれません
⑤逆流性食道炎で悩んでいる人と逆流性食道炎に精通したクリニックのマッチング
→どうせなら、食堂の病気で同時に別のマッチングサイトも構築しても良いかもしれません
⑥サバイバル術の専門家になってサバイバル用品マッチング
→サバイバル用品販売だけでなく、防災グッズの販売、キャンプ施設の案内、サバイバルの講師になってセミナーを開いても良いでしょう
⑦反り腰で困っている人と整骨院のマッチング
→反り腰による腰痛が消費者に分かり難いのであれば、腰痛に特化する方が分かりやすい印象です
⑧ジャックラッセルを探している人とジャックラッセルブリーダーのマッチング
→ジャックラッセルという規模が小さければ、犬種を変えてトイプードルにするなど
⑨飲食店の経営に悩んでいる人と飲食コンサルタントのマッチング
→マッチングしながら、飲食コンサルタントを目指す事をお勧めします
⑩ウェブサイトを運営したい人とウェブサイトを売却したい人のマッチング
→マッチンングサイトに特化したサイト売買・マッチングシステムの販売

アイデアは出そろいました。生み出した独自ジャンル全てが実現可能とは言いきれません。一つも実現可能レベルでないかもしれません。ここまで調査し、独自ジャンルを生み出してきたことで、実現可能かどうか判断できるレベルになっている人もいれば、既に専門家の入り口に立っている人もいるかもしれません。この繰り返しが、専門家になるためのプロセスです

次章では実現可能か検証の仕方について解説していきます。アイデアを発掘する視点と実現可能か判断する視点では、見方が変わるので新たな気づきを得ることができるでしょう

第3章,5つの視点であなたのマッチングジャンルの収益化・実現可能か検証する

ここまで来たら後は実現可能か、各独自ジャンルの競合を調査していきましょう。一つ一つ競合サイトの作り込み具合を見ながら検証してください

実現可能か検証する際のポイント

  1. ターゲットニーズ:お客様の目線に立ってニーズを検証する
  2. 競合数:専門家と言えるサイトがどのくらいあるのか検証する
  3. 強味/差別化/独占:その専門家からシェアを奪うことができるか
  4. マネタイズ/売上規模:どの位の収益見込まれるか検証する
  5. 戦略/資源:軌道に乗せるまでにどのくらいの期間や人員が必要か

繰り返しお伝えしますが、興味や関心がある事でなければなりません。興味も関心もないことは、実現可能か判断するのは難しく、憶測でしか判断できないからです

3-1競合調査から実現可能か検証する

先ほどは捻りを入れて無理に尖らせて見せましたが、専門家としてなぜそのジャンルに特化したのか、どんな特徴やメリットがあるのかを、しっかり説明できなければなりません。それがあなたのマッチングサイトの強味他者との差別化につながります

ナンバーワンである必要はありませんが、あなたが掲げる強味や差別化がオンリーワンである事が望ましいです。その強味や差別化により、競合からシェアを奪えるか、シェアを独占できるか検証してください。それは専門性の高さや、サイトの独自性の強さにかかっています

同時に、専門家と言えるサイトがどのくらいあるのか、競合の数も調査してくださいコンテンツの数や質など、サイトの作り込み具合を見ながら優劣を付けていきます。太刀打ちできない競合がいる場合や、競合の数が多く収益を上げられない場合は、ジャンルの選定を見直さなければなりません。競合が0というのは逆に需要がない可能性がある反面、競合がいなければそのジャンルの先駆者になれる可能性も秘めています。この見極めも重要です

競合が強すぎる場合はどうかわす?について詳しく知りたい方は、「マッチングすべきでないマッチングジャンルとカテゴリー別単価設定」をご覧ください。「優位な戦略では使えない!競合が強すぎるジャンル」で正面から勝負を避けるべき相手について詳しく解説しています

3-2ニーズ調査で実現可能か検証する

あなたが選んだ独自ジャンルに需要があるのか、お客様の目線に立って調査する必要があります。需要とひとえに申し上げていますが、その前にターゲットのニーズがどのくらいあるのか見定めなければなりません

あなたが掲げる独自ジャンルのターゲットは、どんな悩みや欲求を持っていますか?例えば、犬の躾をしてほしい人と訓練士のマッチングサイトで、犬種を絞ればニーズのキャパシティーは減ります。一般的に、小型犬より大型犬の買主の方が、躾への悩みや欲求は多いはずです。躾の種類を増やせばニーズのキャパシティーは増えます

出張型や預かり型、家族と一緒にのように、横へ横へとカテゴリーを増やせば、ニーズのキャパシティーはどんどん増えます。あなたが選んだジャンルのサービス範囲(領域)によってニーズのキャパシティーが変わります。キャパが少なければ収益も少なくなることは言うまでもありません

一定数のニーズが見込める分野の中にあるニッチなカテゴリーが理想です

3-3需要分析で実現可能か検証する

ニーズ調査で、横に広げると言いましたが、「猫の躾」というカテゴリーを増やすのはお勧めできません。一定のニーズがあったとしても、ニーズに対して対価を支払ってくれなければ、ビジネスは稼働しません

例えば、手持ち花火できる場所が知りたいといニーズに対して、花火ができる場所を検索できるマッチングサイトを公開しても、マッチング手数料は生まれません。花火ができる場所から報酬を受け取ることは難しいという判断です

収益化は難しいですが、マッチングビジネスとして稼働させるなら、そのサービスに付随する花火屋さんを紹介するとか、広告収入を徴収するくらいです

花火をテーマに収益化できるとすれば、花火を打ち上げて欲しい人と花火師のマッチングサイトなら単価も高く収益化が見込めるかもしれません。これもテーマパークや個人にターゲットを絞れば、需要はないと言えるでしょう。なぜなら、テーマパークには業者のリストを既に持ち合わせていますし、個人が打ち上げ花火に対して大金を支払うイメージが私には湧きません。ターゲットをホテルに絞れば可能性があるかもしれませんが、そもそも花火は季節商品なので収益に限りがあります

3-4拡張性のあるジャンルでカテゴリーを増やして規模拡大を図る方法

独自ジャンルの調和とあんばいに工夫を凝らす

ジャンルの掘り起こしでは、「腰痛で困っている人と整骨院のマッチング」としましたが、捻りを入れて「反り腰で困っている人と整骨院のマッチングサイト」へと尖らせました

腰痛で困っている人をターゲットにする場合と、反り腰で困っている人をターゲットにした場合の需要の大きさは、腰痛で困っている人をターゲットにする方が多いことは言うまでもありません。反り腰で困っている人をターゲットにすることで、ニッチなジャンルを作り出すことができるかもしれませんが、需要が少なければ、思うような収益を上げることはできません

そんな時の秘策がカテゴリーを増やすことです

腰痛の原因でもある反り腰を治したい人とは別に、腰痛の原因が他にないのか調査してみましょう。すると猫背が腰痛の原因である事も分かりました

需要が少なければ裾野を広げてみるのです

「腰痛で困っている人と整骨院のマッチング」の中に、「反り腰を治して腰痛を治したい人、猫背を治して腰痛を治したい人」という具合にカテゴリーを増やし、入り口を広げればよいだけです。「腰痛で困っている人」というテーマであれば、腰痛に効く薬や腰痛グッズの販売も、売上規模を拡大できます。そう考えるとカテゴリーもたくさん増えていくと同時に市場規模も広がります

既にお気づきのことと思いますが、反り腰も猫背も腰痛の原因ではありますが、治療の仕方は違うはずです。つまり、カテゴリーを増やすと言うことは、あなたの専門性も高めなければならないと言うことは言うまでもありません。なぜなら双方について詳しく説明する必要があり、悩みや欲求を解決できるコンテンツ記事も準備しなければならないからです

経営資源とカテゴリーの調和とあんばいに工夫を凝らす

先の話では、整骨院のマッチングに1本化していますが、必ずしも1つに絞る必要はありません。腰痛の原因によっては整骨院だけではなく、接骨院や整体院または整形外科もあります。その違いを熟知し紹介すれば売上規模を大きくできます。ただし、売上規模が大きくなるという事は、コストが増えることを意味しています

記事の量が増えれば人員も雇う必要が出てくるかもしれません。売上は上がったけどコストが高くついたのでは、良い場合もあれば逆の場合もあります。経営資源をどのくらい使えるのか、軌道に乗せるまでにどのくらいの期間かかるのか検証してみてください

経営資源を含めて、実現可能か検証しながら、もう一工夫粘ってみましょう

  • 地域を広げることはできないか
  • 金額を上げることはできないか
  • ジャンルを広げることはできないか
  • 人を雇うか業務を委託することはできないか
  • もっと細分化できないか

と最後のあがきも忘れないでください

同時に2つのサイトを作る

カテゴリーを増やさなくても十分需要があるのであれば、分けてそれぞれのマッチングサイトを運営することもお勧めです。同じジャンルなのでコンテンツの作成がスムーズです。例えば、「反り腰を治したい人と整骨院のマッチングサイト」と「猫背で困っている人と整骨院のマッチングサイト」という2つのサイトを同時に制作します

いくつものサイトを運営することでリスク回避にもつながりますし、利益や資産を倍増させる事ができます

今回の様にカテゴリーを増やすことができる拡張性の高いジャンルというのは、ビジネスの幅をさらに広げることが可能です。拡張性のあるジャンルを意識して、ジャンル探しすることも忘れないでください

サイトを増やす場合、相乗効果で2つのサイトへのアクセスがUPする場合もあれば、競合させてしまう場合や効果を分散させてしまう場合があります。競合してしまう場合は違いをしっかり解説し、消費者に選ばせるメリットを与えると効果的です

競合を抑えてユーザーから選ばれるサイト、何度も来訪してもらえるサイトを提供する。これが、私たちが目指す特化系マッチングサイトです

3-5マッチングビジネスへ後から参入するメリット

新しいサービスの場合、当たれば独占して収益を上げることができますが、事例や模範が分からないので、手探りで進めるしかありません。後発組は、先発組のやり方を検証した上で、勝てる仕組やアイデアを武器に、競合よりも収益を上げることができると、確信して取り組むことができます

例えば、競合サイトを分析して

  • 不用なモノは削除する
  • ないものをつけ足す
  • 分かり難いものを改善する
  • まねるものはまねる
  • 思いつくことは全て具現化する

少し新しい発想を加えるだけでも、新しい価値は生まれるものです。先発組がいるから、期待を超える新たな経済圏が創造できます。勝てる要素があれば振り向かずすすめば良い。これが後から参入するメリットです

第4章,ニーズに寄り添う!テーマとコンセプトの明確化

テーマやコンセプトを先に決めるのか、カテゴリーやジャンルを先に決めるのか、どちらが先なのかについて考える事はナンセンスです。マッチングビジネスで大事なのは、ニーズに寄り添い人の役に立てることで利益を追求することです

例えば、ランチが美味しいお店やディナーが美味しいお店よりは、デートにオススメのお店の方が際立って見えるものです。デートで使えそうなお店を探している人に対して、デートで使える夜景がすてきなお店、デートで使える横並びのベンチシートがあるお店、といったカテゴリーがあるとさらに際立ちます

「デートで使える」という部分が、「デートで使えるお店を知りたい」というニーズから生まれたサイトのテーマで、「夜景がすてきなお店」や、「横並びのベンチシートがあるお店」は、独自ジャンルであり、ユーザーの不満や欲求を解決できるコンセプトと言えます

コンセプトとは、独自の概念で「その人が納得できる解決方法」示すことであり、適した受注提供者を紹介することが、マッチングサイト運営者の使命です

マッチングサイトビジネスモデルの考え方については、「マッチングサイトのオーナーになって資産を築く方法」をご覧ください。「第1章:マッチングサイトビジネスモデルの考え方」で、「ビジネスとはニーズに寄り添い人の役に立てること」として詳しく解説しております

テーマやコンセプトはニーズがあるから際立つのです。ニーズが分からなければコンセプトやテーマを組み込むことはできません。あなたがやりたい事や、遣り甲斐は後付けでも問題ありません。人の役に立つという思いがあれば、遣り甲斐も楽しみも後から大きくなります

あなたのやりたい事と、世のニーズがリンクしなければ、何度もビジネスモデルを見直すことになるでしょう。そういう意味で、世の中に埋もれるニーズを先に知ることが、ビジネスの出発点だと言えます。消費者が知りたい事、悩みや欲求(不満/不安/不足)を掘り起こし消費者の目的を達成させる。序列を無視してこれらを明確にすることが今大切なことです

テーマとコンセプトが決まれば、どのようなコンテンツを準備すればよいか見えてきます。コンテンツとは人が抱える悩みや欲求を解決できる記事の事です。今あなたは、魚のいない宇宙で釣りをするのではなく、大きな海の魚が集まる場所で特定の魚を狙って魚釣りをしています。「大きな市場・ニッチなカテゴリー・独自ジャンル」を掘り起こしながら、あなたはここまで仕掛けを作ることができました。悩みや欲求をもつ「魚」に仕掛けを垂らした状態です。次は、その仕掛けに「良質なコンテンツ」という餌を付けて大海原へ出航するのです

コンテンツの作り方については、「良質なコンテンツを量産する方法1」をご覧ください。「役に立った」と思ってもらえる良質なコンテンツを量産し続ける方法を詳しく解説しております

終わりに

ここまで、マッチングビジネスへ落とし込む方法を、事例を交えてお伝えしてきましたが、答え合わせをしたいわけではありません。縦に横へと考え方を広げてもらうためであり、あなたのアイデアがマッチングビジネスとして、実現可能か判断してもらう力を養ってもらうためです

「ユーザーの気持ちに立ち、あらゆる角度から検証する」この繰り返しが専門家になるための道のりです。市場調査を重ねながら知識や分析力を蓄え、専門家として人の役に立てるビジネスを作り上げていきます

突破口を見いだせた方もいれば、まだ迷走中の方もいるかもしれません。ここまで案内してきた例えよりも、素晴らしい発想で収益化できるアイデアが湧き出た方もいれば、アイデアが沸かずに不安になった方もいるかもしれません。でも安心してください。まだ、あなたは専門家ではありません。興味や関心があることで、「専門家になる覚悟さえ決まれば形にできそう」。そう思って頂ければ、この記事も役に立ったと言えるでしょう

もし、今回の調査で、あなたのビジネスプランが途中で頓挫したとしても、問題ではありません。ビジネスプランを作るには少し時間がかかるもので、「断念」の積み重ねから新しいビジネスは生まれるものです。少し遠回りして検証してきた中にキーワードがたくさん眠っているものです。この検証記録はなくさないよう大事に保管しておいてください

そしてもう一つ大事なことは、検証に力を入れすぎてはいけないということです。ここまで読み進めてきたあなたは、確実にビジネスのイメージトレーニングが身についているはずです。あなたは、専門性を高めながら、顧客のニーズに寄り添う姿勢があれば、おのずと世に必要とされるようになってくるものです

専門性を高めていく覚悟さえ決まれば、道具を持って大海原へ出航するのです

どんな魚にも対応可能なロットやリール、網やバケツなど魚釣りに必要な道具一式は、マッチング専科システムがお勧めです。マッチングサイトを複数構築する場合や、ビジネスモデルに合わせて何度もやり直し繰り返し使える便利なアイテムです。

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社名:SITEMILLIONAIRE
代表:小山誉実
サイト名:マッチングサイトの構築・運営なら「SITEMILLIONAIRE」
URL:https://sitemillionaire.jp
メール:much@sitemillionaire.jp
catchphrase:©貴方の夢やアイデアを形にする「SITEMILLIONAIRE」
概要:マッチングサイト制作・販売・サポート及び
マッチングサイト売買プラットフォーム提供